先日、19型のワイドモニターをオークションで入手。
例によってジャンク品。
商品説明では「時々映らない」という品だったが、実際はまったく映らない品だった。
かなり高額で買ったので、普通の人なら頭にくることだろう。
時々映らないなどという品は修理しなければ危険なのだから、初めから修理するつもりで買っているので、よいといえばよい話だ。しかし、直す手間はかかってしまう。
開けてみると、半田づけがまともにされていない個所がいくつもあり、製造上の欠陥のようだった。初めから不良品で、映っていたことはないのではと思われるぐらいの品だった。接触不良の熱で焼け、溶けている部品などもあった。
開け方は後ろのネジを4本抜いて、バキバキバキとこじ開けるだけで開くが、修理するつもりは毛頭ないといった感じの爪のかかり方であった。業者でも傷をつけずに開けることは不可能だろう。最近この手の、ネジが少なくプラスチックの弾力で嵌め込んであるだけの手抜き製品が増えている。電気回路は蓋にネジで付けられていた。この構造だと、回路部品が液晶パネルと蓋にはさまれるので、熱がこもり易い。液晶パネルはネジ止めなどはされず、本体にはさんであるだけの手抜き取り付けだった。
半田の付け直しと、焼けた部品の交換で直った。 最悪、インバータ回路の全交換や冷陰極線管の交換などを考えていたが、安価な電解コンデンサとセラミックコンデンサの交換で済んだ。
手間賃抜きだが、商品の値段と送料(これも渋谷から世田谷なのにかなりぼられた)と部品代の合計で1万円までしなかったので、ワイドのモニター(縦が短いので画像の大きさは14型と変わらないぐらい小さいんだが)としては安い買い物かもしれない。